キミと、世界の果てまで。
「寛司…」
「ずっと俺はお前を見守ってきた。今すぐじゃなくていい、いつかは俺の事を好きになって貰う、そう思いながら生きてきた」
「寛司…」
「だけど、レンが未来の前に現われてから、状況が一変した。レンに惹かれていくお前を見るのが、本当に辛かった」
「寛司…」
「さっきのチャーム集めの時だって、仕方ない事だって分かってても、レンに抱きつくお前を見て、レンに嫉妬してた」
寛司は視線を逸らす事なく、あたしに全てを告げる。
寛司があたしを大切に思ってくれているのは、日頃から痛い程に感じていた。
だけど、その「大切」な気持ちというのは、あたし達が腐れ縁という関係から来ているモノだと思っていたのに…
寛司はずっと、あたしを「異性」として見ていたんだね。
「レンは告白大会の要請を、躊躇する事なく受けてただろ?」
「…うん」
愛海ちゃんとの保健室のやり取りを思い出して、ズキンと胸が痛んだ。
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