キミと、世界の果てまで。



それでも、ニコニコ笑顔の愛海ちゃんを、あたしは責める事が出来ない。


事情を知らないし、当然の心情なんだけど。


でも…




「寛司くん、何かあったの?」



「…中田、お前って分かってやってるだろ、その行動」



「へへ!」




どうやら愛海ちゃんは、寛司が不機嫌なのを踏まえた上で、色々と質問を繰り返しているらしい。


愛海ちゃん…何気に小悪魔キャラかも。



寛司と愛海ちゃんの会話を耳にしながら、あたしは自分の世界に入っていく。


まだ、重要な部分があたしの中では固まっていないのだ。



それは―――



「ミライ、心の準備はOKか?」



「何よ偉そうに!…レンは、大丈夫なの?」



「まぁな。大丈夫だ」




告白相手を誰にするか、という事…。




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