キミと、世界の果てまで。



古く年季が入っているチャイム音が響き渡ると、クラスメート達は嬉しそうに立ち上がり、放課後が始まる。


あたしも例外ではなく、そそくさと席から立ち上がると、ある人物の席目掛けて突進していった。




「レン…!今から時間ある?」



「ミライ?あるけど、どうしたんだ?」



「ちょっと着いてきて欲しい所があるんだけど…」



「ん、分かった。しょうがねぇから着いてってやるよ」




レンを誘う事に成功したあたしは、愛海ちゃんやその他のクラスメートに挨拶をしながら、廊下へと出て行く。


カバンを持ってあたしの後を着いてきたレンは、突然のあたしの行動に、目を大きくして驚いていた。



今日レンをある場所へと誘ったのは、理由があった。


まず一つ目に、レンに話があったから。




「レン…あたし今まで秘密にしてた事があるんだけど…」



「なんだよ」



「…あたし達がチャームを集めてるの、寛司にバレちゃったんだよね」




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