ヒサイチ

徹夜明けだというのに饒舌に魚の話を、私一人の為にしてくれるヒサイチに不思議さを覚えながらも、感動に似た思いが沸き起こって来た。


意気消沈してヒサイチの車にぶつかりそうになったことも忘れかけ、まるで生まれて初めてデートしたような初々しい気分を味わっていた。 







  

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