合計5日のお付き合い。
「唯未っ…!」

「私…。あずさなんて…。」

嫌いだから。

唯一の親友。
唯未が、私から離れていく。

蹴られる痛みも忘れて、ただ呆然と唯未を見つめていたが、唯未はそれっきり、私を決して見ようとはしなかった。

私はそれから学校に行かなくなった。
高校は、中学からずっと遠いここを選んだ。

そして、がさつな素の私を捨てて、唯未のような大人しい少女になるよう努めた。

なのに…。
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