魔王さま100分の1

「そうだ、これでいい」

魔王さまは、シルキスの胸にもたれて身を任す。

「この後は?」
「それも私に指示させるのか?」

魔王さまは、軽いこぶしでシルキスのおでこをコンコン。

「まあいい、まずは庭を見よう。端から端まで」
「はい」

シルキスは、星の下で魔王さまを抱き歩く。

「私の領地の全てにおまえの手が入ったなあ」

「そうですね。いろいろ作らせてもらいました」

庭で、まだシルキスが手を入れてないところと言えば、壁と門ぐらい。

あとは均したり、植えたり、建てたり。
日々、魔王さまと一緒に作り続けた。
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