魔王さま100分の1

「それは、練習を重ねないといけませんね」
「するか、あほう」

パチパチと火の音が鳴る夕食。
焚き火を前に、魔王さまとシルキスは並んでいた。

火の上にはレンガを使って鉄の板が置かれ、
肉と野菜と魚が風味良く焼かれている。

「あんなものは、一度試せば十分だ」

魔王さまは、ばこばこ塩と胡椒をふる係。

材料を乗せる係のシルキスにくっついて景気良く撒いている。

ちなみに、この世界では香辛料はとても安価だ。

「魔王さまご自身が進んで試されたのは収穫です。それを喜びましょう。そこ、焼けてますよ」

「うむ、おまえも食え」

食べる瞬間は、機嫌が戻る魔王さま。
肉も野菜も魚も全部美味しく食べる。
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