だって好きなんだもん!(Melty Kiss バレンタインver.)
別に、清水が持ってこなくてもいいはずなのに、わざわざお盆に載せてホットココアとコーヒーを持ってきてくれる。
どちらも好きな飲み物だけど(あ、コーヒーには周りの人が驚くぐらいお砂糖入れちゃうことは秘密ね。だって苦いんだもん)、混ざり合うとどうしてこう、いまいちな匂いになっちゃうんだろう。
でも、清水が渡してくれたコップにマシュマロまで浮かんでいるのを見てわたしは途端に元気になった。
「熱いから気をつけてくださいね」
慌てて飲もうとするわたしに、清水はいち早く言葉を掛けてくれる。
紳士だなぁ。
「で、どうしたんですか?」
椅子に座り、コーヒーを一口飲んでから清水が私の瞳を見る。
パパより一つ年上だから、おじさんはおじさんなんだけど。
こうやって改めてみると、綺麗な顔してるんだ。
へぇ。
「お兄ちゃんがわたしのこと嫌いっていうの」
「……次期総長が?」
意外そうに、清水が眉を潜めた。
それから、口許を緩めて微笑む。
「喧嘩でもしたんですか?喧嘩するのは仲が良い証拠ですよ、都さん」
「そういうのじゃないんだって!」
わたしは思わず声を荒げる。
どちらも好きな飲み物だけど(あ、コーヒーには周りの人が驚くぐらいお砂糖入れちゃうことは秘密ね。だって苦いんだもん)、混ざり合うとどうしてこう、いまいちな匂いになっちゃうんだろう。
でも、清水が渡してくれたコップにマシュマロまで浮かんでいるのを見てわたしは途端に元気になった。
「熱いから気をつけてくださいね」
慌てて飲もうとするわたしに、清水はいち早く言葉を掛けてくれる。
紳士だなぁ。
「で、どうしたんですか?」
椅子に座り、コーヒーを一口飲んでから清水が私の瞳を見る。
パパより一つ年上だから、おじさんはおじさんなんだけど。
こうやって改めてみると、綺麗な顔してるんだ。
へぇ。
「お兄ちゃんがわたしのこと嫌いっていうの」
「……次期総長が?」
意外そうに、清水が眉を潜めた。
それから、口許を緩めて微笑む。
「喧嘩でもしたんですか?喧嘩するのは仲が良い証拠ですよ、都さん」
「そういうのじゃないんだって!」
わたしは思わず声を荒げる。