。゚+相方Lovers+゚。



「相変わらず嵐みたいな人やな…」

『おぉ……ってか菜穂!あんたが姉ちゃんに全部バラしたんやろ!?』




あたしの前の席に腰掛け、同じくイチゴオレを飲んでる菜穂の胸ぐらをつかんだ。




「だってぇ〜…真希のお姉ちゃんやで?絶対頼れるやぁ〜ん」

『あれが!?あんたは家での姉ちゃんを知らんからそんなこと言えんねん!そらちったあ役に立つけど!頼れるけど!その倍めんどくさい性格してんねんで!?』




あたしは姉ちゃんの意味不明さを力説したけど、菜穂ははいはい、と流す。


ちくしょー……完璧に洗脳されとるやん……



ふてくされたあたしは、姉ちゃんがくれたあめを口ん中で転がした。




イチゴオレで甘くなってたあたしの口にはちょっと刺激の強いレモン味。



……でも。おかげで目ぇ覚めた。




想いを伝えんと終わるなんて、あたしらしくない!


こうなったら当たって砕けたるわ!!


真希ちゃんのど根性、ナメんなよ!!




『菜穂、あたし決めた』

「ん?何を?」

『失恋してくる!!』

「無理やな。出来ん」

『んな!?』




人の決意表明を一言で片付けやがった、コイツ!!




『どーゆーことよ!!』

「まんまや」




あ、あたしには失恋する価値もないと!?このまま泣き寝入りするのがお似合いやと!?


そーゆー意味ですか、菜穂さん!?




『いいよ……何も今すぐじゃなくていいやん』




決戦は……


デートの下見の日や!!

1日遊んで楽しんで、別れ際に恋心とさようならやぁぁっ!!




「あほや」




あたしの表情を見て大方悟ったのか、そう呟いた。




『なんとでも言え!めっちゃカッコよくフラれたらぁ!!』




ありがと、姉ちゃん!
あたし、頑張ってフラれる!!




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