【短編】極道彼氏!~あたしの虜~
それか、悪魔の影に隠れていつか消滅するだけかもしれない。



いつの間にか天使の声はきこえなくなってた。
悪魔の毒舌攻撃は厄介だ。



「美紀ちゃん?」



一磨が心配そうにあたしを見上げる。



「ん?」



と言いながらあたしは、一磨の目線までしゃがみ込むと、ウルっとした瞳であたしを見つめて一磨は言った。



「お菓子!!」



あ~あ…お菓子か。最近食べてないよ!肉まん!



季節的に有り得ないけど、ここのスーパーには、冷凍の肉まんがあるんだから!!早速買わないと!!



あたしは、カゴを持たない手で一磨の手を繋ぐと、一目散に冷凍肉まんがある場所へと向かった。
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