らぶ米でぃ!
絶対に八十八を狙ってる!

狙ってるでしょ!?



八十八もそれが分かったっぽい。



「ああ、君、舞子と同じ高校?

その制服ってそうだよね?

可愛い子が多い学校だよね?」


なんて言っちゃってるし・・・



でもすぐに


「で?舞子と彼が何か?」




『舞子と彼が何か?』って・・・


まるで

浮気でも疑っているかのように

聞いてる。



しかも

『舞子と彼が何か?』ってとこ


声のトーンが静か過ぎて

ちょっと・・・怖いかも


みたいな?



そんな雰囲気に・・・


「べ、別に何も・・・」


メチャメチャ緊張してるミナト先輩。

全然いつものミナト先輩じゃない。



「ちょっと・・八十八、何かって?」


ミナト先輩を助けるように私が八十八に言うと



ニッコリ?

今度はちゃんと顔が見えるように八十八は笑顔を向けてきて



シット深い彼氏って感じを見せないで

スマートにクールに

「何かあったりしないよね?」



私に?

ミナト先輩に?

弥生さんに?



誰にともなく問いかけて



なんだか

一帯が凍りつくような・・・空気





「何でもないならいいんだ。

さ、舞子もうバイト終わるんだろ?」


勝手に

話は終わったって感じの八十八。



「し、失礼します。」


ミナト先輩

少し私の方見て躊躇したけど


そのまま退散――――


「ミ・・ミナト待って。」


八十八狙いっぽかった弥生さんもちょっと名残り惜しそうに?


そして、あくまで感じよく?


「じゃあ、急ぐので失礼しますね。」


なんて

裏表ありすぎ


イヤな女!



そんな弥生さんも行ってしまって



ああ・・


「終わった。。。」



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