らぶ米でぃ!

「何やってんだよ舞子は?」


呆れる八十八



「うるさいなぁ。

放っておいてよ。」



助けられはしたんだけど

でも

だけど



「八十八ムカつく!」


八十八に八つ当たり

して



「彼氏みたいこと言っちゃて

どうしてくれるのよ?」



実際

あとでバレたら・・・



「でも、全く兄妹だって気付かなかったな?

よっぽど似てないんだよなあ俺たち。」


それはイヤミ?



どーせね。

そう・・・学校も遠いし

全然似てない兄妹だし・・・



にしても

「何よあれ。急に八十八に媚びちゃって!」



ミナト先輩の彼女じゃないって?


だから何?



今さら・・・


だって、ミナト先輩にはもう誤解されちゃってる。



いや・・自分で『彼氏いますから』とか言っちゃった訳だし・・・



その直後に八十八だもん。


弥生さんにはちょっと優越感ではあったけど。




「で?彼氏がいるって本当なのか?

それも超カッコいいって?」


ニヤニヤしながら言う八十八。


分かってるくせにバカにして!



「う・る・さ・い!」



プイ!と八十八から顔を背け

店じまいを始める私。



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