生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「タク、タク、タク!ミドリが!!」

「ちょっと待て」

 何よ。
 心配じゃないわけ?!

『女が二人、か。3人ずつだな』

「よし、行くぞ」

「早くっ」

 早足で中庭へ向かう私達を余所に、盗聴器からは二人の拒む声。

 あぁ、もう。
 演技にしてはうますぎない?!

「ぶざけてんじゃないわよっ!!!」

 中庭へ飛び込み叫んだ。

「千紗、遅いよぉ」

 雄太郎を組み敷いている男が、こちらに気をとられている間に。

 雄太郎は一度ニッコリ微笑んだ後、組み敷いている男の腹を蹴りあげた。

 男は何とも言えないような、蛙が潰れた様に声を上げ、雄太郎の横に踞(うずく)る。

「ごめんねぇ。俺、そういう趣味ないんだぁ」

「おおおお男っ?!!!!!」

「そういうコト」

 パンパンと制服を払う雄太郎は、こちらを向いてピース。

 雄太郎を見た後、ミドリへ視線を向けた。


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