生徒会長に任命します!〜会長だって恋する乙女?!〜


「タク、雄太郎、ミドリ」

「おう」

「はいはい」

「はーいっ」

 手早く首を回したり、手首を回したり、足首を回したり準備を整える。

 私も私で、一応傘を握り締めた。

 バシンッと、竹刀とそこら辺にあった木の棒がぶつかる音。

 それをきっかけに、あちこちで鈍い音が響き始めた。

 なるべく私のところに奴らが来ないように、2人ずつ相手をしているミドリ、タク、雄太郎。

 タクと雄太郎はまだしも、ミドリが殴られないか心配。

 ミドリは、その小柄な体型を生かしするり、するりと相手を躱(かわ)し飛び蹴り。

 タクは、冷静な顔つきでビシバシ竹刀で叩きつけていく。
 たまに、突いたりして、相手の体がくの字に曲がるのよ!

 チェックのスカートをひらひらさせながら、回し蹴りをする雄太郎は、何故かにこにこ笑っている。

「よいしょー!」

 弾んだ声で殴り倒した雄太郎は、もう片方の相手をする。

 ………え?

 今さっき、アンタが殴り倒し、そして飛ばした相手が、今私の目の前にいるんだけど。


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