オバサンだって恋したい!!
「その早瀬係長って呼ぶの止めてほしい。ここは会社じゃないんだ。二人でいるときは拓海でいいって言ったろ。」




だから前から言ってるけど、息子が拓也で彼氏が拓海ややこし過ぎる。



間違えそうだし。



「まさか拓也と拓海を間違えそうとか思ってる?」



そうだ、とは言えず笑って誤魔化す。



「分かった、早瀬でいいよ。」



係長を呼び捨てには出来そうもない。



「じゃぁ、拓海君にする。」


今度は早瀬係長が考え込む。



「拓海君って、かなり年下ぽくない?」



だって13も年下だし、仕方ないと思うけど。



そんなに問題かなぁ。



「美園さっきから考え過ぎ。13年上なのも、23の息子がいるのも俺は気にならない。全てを引っ括めて美園が好きなんだ。美園が別れた旦那に会うなら、俺も一緒に行くよ。だから一人で抱えこまないでほしい。」




ありがとう早瀬係長。




あ、違った拓海君。




拓海君に惚れたら不味いと思った。




気を引き締めないと駄目だ。








< 102 / 151 >

この作品をシェア

pagetop