お嬢様と執事さん


「それじゃ、天音さんと執事君は名前を呼んだら入ってきてね」


そう言って教室に入って行った


「お嬢様、肩の力を抜いてください」


無意識のうちに体に力をいれてしまってたみたい
連さんのおかげで緊張がほぐれた気がする


「ありがとう、連さん。噛まないで挨拶したきゃ」


「その調子です、お嬢様」


何故か連さんの笑顔を見るとなんでもできそうな気がする


それから直ぐに名前を呼ばれ連さんと共に中へ入った

今朝連さんに言われた挨拶の仕方……


1:顎をひく


2:前を見据える


3:ハキハキした声で自分の名を掲げる


「天音遥です、慣れないこともあると思いますが仲良くしてください」


言い切ると同時にニッコリと笑顔を作る






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