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第六章・人生最大の告白(?)
結局、その日は営業中止。

マスターは自分が殺されかけた事より、営業が出来ずに売上の心配ばかりしていた・・・




僕達は軽い事情聴取を受けた。
その後は部屋に居ろとマスターに言われたので言うとおりにした。
「・・・結局、あのオバサン、以前店のホストにゾッコンになって結婚まで申し込んだみたいだけど、それをオバちゃんに止められて逆恨みで殺そうとしたみたいだぜ・・・女ってこえーなぁ・・・」
裂君は苦笑いをしながらそんな事を言う。
これが原因で少しでも裂君が悪い事をしなけりゃそれはそれでいいかな・・・なんて思ったりもした。
「けど、秋人・・・お前、どうしてあのオバサンがオバちゃんを殺そうとしてるって分かったんだ?」
「・・・」

なんて答えたらいいんだろう・・・

あの時、僕は裂君にこう告げた。



― お願いがあるんだ・・・今、あの角に居る女の人・・・あの人がマスターを殺そうとしてるんだ・・・お願い・・・あの人を止めて・・・ ―



僕は混乱気味でそう告げた。
冷静な考えが一切、出来ずにただ縋るように裂君にそう告げた。
裂君は最初、キョトンとしていたが、すぐにこう答えた。



― ・・・分かった・・・じゃあ、俺の特技で一発決めてやるよ。 ―


そういつものように笑ってくれた。




・・・信じてもらえないかもしれない・・・


軽蔑されるかもしれない・・・


もう“トモダチ”ではいられないかもしれない・・・




でも、裂君が居なければマスターは無事ではなかった。


なら、僕は本当の事を言わなきゃいけない・・・




「・・・信じてもらえないかもしれないけど・・・裂君・・・僕は・・・」


初めてだった、ココまで自分の意思を固めて告白するのは・・・


「僕は超能力者・・・人の心を読み取る事が出来るんだ・・・」


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