身代わり姫
という話の流れがあり、パメラは女と馬車に乗り、レオノーラを迎えに行ったのでした。


おんぼろな家から飛び出してきた娘は、ごく普通の娘でしたが、パメラはその細やかなところに気がつきました。

今はほつれている赤い毛は、いずれ艶やかに美しい金髪となるでしょう。
そばかすの浮いた、日に焼けて荒れた肌は、きちんと手入れをすればしっとりと滑らかな雪のような肌になるでしょう。
そして、物言いたげに問いかけてくる瞳は、薄紫色に煌めき、いずれ幾人もの男達を虜にするでしょう。


母親よりもぼろぼろの服を身にまとった娘は、子犬のように走りよってきました。

母親に抱きついた瞬間、甘い香りが馬車の中のパメラまで漂ってきました。

ああ、間違いない。
この娘は、妖精に愛でられた娘だ。


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