身代わり姫
「――お前、名前は何というんだい?」
眠っているかと思っていたお婆さんが急に口を開いたので、レオノーラはびくっと体が震えました。
「お前の名前だよ。何ていうんだい?」
お婆さんはもう一度言いました。
「レオノーラ、です」
「ふん。いい名前を持ってるじゃないか。あたしはね、パメラだよ」
「ありがとうございます!
あの、パメラって、有名な魔術使いのパメラ様とおんなじ名前ですね」
レオノーラは名前を褒められて嬉しくて頬を染めて言いました。レオノーラという名前は、亡くなったお母さんがつけてくれた名前だったのです。
「有名かどうか知らないけどね、あたしゃその魔術使いだよ。王国専属魔術使いのパメラだよ」
パメラはだぶだぶの黒いローブの胸元から、小さな杖をちらりと見せました。
杖の持ち手にはめ込まれた金のメダルには、紋章が刻まれています。
その紋章は、この王国の王家の紋章で、このメダルをはめるのを許されたのは、王国でも数人の魔術使いだけなのですが、レオノーラはそんな事は知りません。紋章が王家のものだとも。
眠っているかと思っていたお婆さんが急に口を開いたので、レオノーラはびくっと体が震えました。
「お前の名前だよ。何ていうんだい?」
お婆さんはもう一度言いました。
「レオノーラ、です」
「ふん。いい名前を持ってるじゃないか。あたしはね、パメラだよ」
「ありがとうございます!
あの、パメラって、有名な魔術使いのパメラ様とおんなじ名前ですね」
レオノーラは名前を褒められて嬉しくて頬を染めて言いました。レオノーラという名前は、亡くなったお母さんがつけてくれた名前だったのです。
「有名かどうか知らないけどね、あたしゃその魔術使いだよ。王国専属魔術使いのパメラだよ」
パメラはだぶだぶの黒いローブの胸元から、小さな杖をちらりと見せました。
杖の持ち手にはめ込まれた金のメダルには、紋章が刻まれています。
その紋章は、この王国の王家の紋章で、このメダルをはめるのを許されたのは、王国でも数人の魔術使いだけなのですが、レオノーラはそんな事は知りません。紋章が王家のものだとも。