からんころん
「ええっ!?」
依然電話もつながらず、実果子の消息は途絶えた。
「…何考えてんだあいつ。黙っていなくなるなんて…」
「……………」
「…晴さん、道違くね?」
「え?…あ、本当だ」
晴紀はぼんやりしていた。
「…腹減らね?こっちならそば屋近ぇじゃん!」
「……………」
「晴さーん…」
「…そうだな。俺も腹減った!」
久しぶりのそば屋。
「晴紀ちゃん!あんたどうしてたんだい?長いこと来なかったじゃないかぁ」
「ごめん、色々忙しくてさ…」
「なんかやつれてるねぇ、大丈夫か?頑張りすぎじゃないのか?」
「そんなことないよ。特そば2つね」
「更に特盛りにするよ。スタミナつけないとね!」
「いいよ!そんなに食欲ないって…」
「実果子ちゃんお客さん来たからお茶出してね」
「あ、はい」
「……ちょっと晴さん!」
「ん?何?」
晴紀はぼんやりうつむいていて、気づいていなかった。