Secret Romance*
口に甘さが広がる…
それがさっきのココアだとすぐに分かった。
あの時、黙って飲んでいればよかった。
と、そう後悔した。
これは躾なんだ…。
新田からの…甘い躾。
回りの視線がチクチクと痛い…。
ザワザワとレストラン内が騒いでいた。
――恥ずかしい…
そう思って新田の頭を引き剥がそうとするのに、私の力じゃビクともしない。
「…ん…ふっ…」
やがて息が苦しくて、鼻だけではもう追いつかなくなっていた。
それを見計らったかのように離れる新田の唇…
解放された私の唇はたっぷりの愛着でジンジンと腫れあがっていた。
「ん…はぁ…はぁ」
肩で息を整える…
すっと頬に手が伸びて来た。
「にっ…た?」
「出ようか…玉木ちゃん…」
――……え?
涙が瞳にたまっていてハッキリと新田の表情を見る事が出来ない…
でも、唇の端が微かに上がったことは分かった。
「早く…玉木で遊びたくなった…」
耳元で熱く囁かれる声に、ビクンと体が跳ねた。