世界一長いラブレター


少しでも大人に見える様にB系の大人しめの服を選んだ。髪も少し遊ばせて、ブランド物のネックレスとリングを身に付けて、あやからの連絡を待った。
17時30分。

──プルルルル
──ピッ
「もっしもーし☆あやだよー。支度終わったから今から遊汰っちの方行くねっ」
「おせーよっ。迎え行くから待ってて。」
「えー?何乗れるの?」
「車!」
「うっそー」
「本当。今から行くから待ってて。」
「うん!待ってる。」
──ピッ

本当は免許なんて持ってない。先輩に乗り方教えてもらっただけで、ただ格好つけたかった。
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