世界一長いラブレター
あやの家に着いた。オートロックのチャイムを押す。
「はあーいっ開けるね」
エレベーターのボタンを押してあやの部屋へ行く。
「あや。」
「遊汰あーっ昨日ぶり」
「うん。行こ」
「遊汰本当に免許持ってるのー?」
「持ってるわけないじゃん。学生だし」
「やばいじゃん!ならあやの車で行こっ」
「え。」
「早く行こーっ」
「ぅん」
台無し。格好良い運転みせたかったのに。
あやの運転している横顔はとても綺麗で、思わず見とれてしまった。
店に入っていつものを頼む。
「マスター!昨日ぶり」
「あーあやちゃん!なんだ!遊汰も居たのか」
「客に向かって失礼な言い方だな!」
「一緒に来たってことは、あやちゃん。もう?」
「ううん。これから☆」
「そっか。」
もう?ってなんだ?
とりあえず煙草に火を付けていつものジントニックを半分飲む。少し格好つけて…
「…ぷはぁーっ!マスター!おかわりっ」
「イッキ飲みしたの?」
「うんっ。酔いたくて」
「車は?」
「遊汰できるんでしょ」
「まぁ…」
「マスター!早くぅっ」
「少しは待っててよ」
「はーやーくーぅっ」
「はいよっ。」
「ありがとーっ」