世界一長いラブレター
しわくちゃの煙草に火を付け、ジッポと煙草をポケットにしまった。白い煙を吐き出す。
煙草も無いしコンビニ行って、店行こ。
合コンを断った僕は、連れの店に飲みに行く事にした。
「27番ひとつ。」
「年齢確認出来るものはございますか?」
なんだこの店員
「ないです」
「でしたらお売りする事は出来ないんですよ。」
うるせーなぁっ
「27番ひとつ。」
後ろから綺麗な声がした。
後ろを振り返ると、そこには君が居たんだ。
***
これが僕と君の出逢い。君は覚えてる?僕はあの時の君の髪、服、化粧、声、全て覚えているよ。
***
「はい、かしこまりました。」
店員が27番の煙草を渡す。
「ありがと。」
僕は見ている事しか出来なくて、店の外へ出るまで口をぽかんと開けたままだった。
「はい。27番」
「ぁありがとうございます」
「いいのいいの」
素敵な栗色の巻き髪に凛とした顔付き、綺麗なシルエットを作るワンピース。この時から僕は君に惹かれていたのかな?
「君、学生だよね?」
「ぁ、はい。高3です」
「未成年は煙草駄目なんだよー?」
笑って言う顔もすごく素敵で見とれてしまう。
「どーも」
「それじゃあねっ」
***
君は僕の中に風の様に入ってきて、僕を虜にさせたんだ。
***