君色 **空色**
その後、半ば強引に私がこの家に泊まることは決まった

彼の叔母さん、広子さんによって途中選手交代となった、「お泊りします」電話は何とか無事(?)に終了

終了したと同時に、なぜか私は彼のお姉さんに引っ張られて、家を連れだされた


「ごめんね~なんか騒がしくて」


車を運転するのは、彼女

隣で亮太くんが「ね~」と彼女に同意している


か、可愛い!!


ハートマークを亮太くんに飛ばしまっくっていると、私は重大な事に気がついた


「ごめんなさい!私自己紹介してませんでしたよね!!」


慌ててそう言うと「楠木陽菜と申します」とミラー越しに彼女に深々と頭を下げてしまう

私のその姿を見て、彼女はクスクスと笑いながら、「私は岩崎綾那、そっちが息子の亮太よ」とほほ笑んだ

『綺麗な人だな~』と感心していると、ふと『子供がいるのに、岩崎?』と疑問が湧いてきた


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