紺碧の地図
そのモヤモヤが何なのか、よくわからない。
何なんだろう…?
「…ララ?聞いてる?」
「えっ?」
ニーナに顔を覗き込まれ、私は驚いた。
そんな私の反応を見て、ニーナが苦笑した。
「もー。全然聞いてなかったでしょ」
「あ…あは。ごめんね!何?」
私も苦笑いを返しながら、ニーナに訊いた。
「次の目的地。アルフィザですって」
「アルフィザ?」
「そ。砂漠の国よ」
砂漠の…国?
「砂漠って、船走れないよね?」
私は真剣に質問したのに、ニーナが噴き出した。
私が眉をつりあげると、ニーナが苦しそうにお腹を抱えたまま、口を開く。
「ご…ごめっ…、ララが面白いんだもの」
「もう、ニーナ!だってそうでしょ?」
「…そんなことないけど」
突然真後ろから聞こえた声に、私は飛び上がりそうになった。
慌てて後ろを振り返る。