紺碧の地図
でも…
「…ニーナも気になる?」
私がそう訊ねると、ニーナは驚いた表情を浮かべてから、すぐに苦笑した。
「何?あたしの話を聞いちゃったし、自分も話さなきゃ、とか思ってる?」
「う…」
こうも考えていることを当てられると、私は本当に顔に出やすいんだなぁって思う。
…ニーナは、レキが好き。
辛い想いを私に話してくれたのに、私は黙ってるとか…酷いよね?
「いいわよ別に。秘密にしておきたいことなんて、誰にでもあるわ」
「…ニーナ」
「ララが誰かに話したくなったら、話してよ」
あはは、と笑うニーナに、私は笑顔を返す。
やっぱり、私はこの船のみんなが大好き。
…失いたくない。
それからは、みんなで話し、笑い合ったりして、楽しい時間を過ごした。
「着いたぞー!!」
夕刻に近づいてきた頃、Queen号はとある街に到着した。