紺碧の地図
◆◆◆
レキのおかげで、私たちは無事にQueen号のもとへと辿り着いた。
船に乗り込むと、既に沢山の仲間たちが戻って来ていて、賑わっていた。
その中のうちの一人が、私たちの姿を見つけ、声を上げた。
「ララ!レキ!遅いわよっ」
「ごめん、ニーナ」
私はニーナのもとへ駆け寄ると、両手をぱん、と合わせて謝った。
するとニーナは、
「いいのよ。どーせレキが何かやったんでしょ」
と言って、横目でレキを見遣る。
途端、口元がひきつるレキ。
「あ、の、なぁ。何で断定できんだよっ!」
「あーら。自然の摂理に従って導き出した答えに、何か不満でも?」
「何が摂理だ!不満大有りだっての!!」
…いつものパターン。
レキとニーナって、何でこう、言い争いになっちゃうのかな。
そこで私は、ふと気づく。