恋するgirl☆☆~②~
そのあと、彼女行きつけのワインバーへ連れられてきた。
やはりこの前と同じく、彼女は酔いつぶれた。
「タクシー呼んだから・・・・
「いや。1人じゃ帰れないっ。」
そう言って、俺の腕に絡みついてくると、タクシーへと引きずり込まれた。
こういう時の女の力って、どうしてかこんなに強いのか・・・。。
結局、彼女を家まで送るはめに・・・ハァ。。
――――・・・
タクシーを降りて、彼女のマンションまで帰ってきたのはいいが、確実に1人で歩いて自分の部屋まで行くことが無理そうな、この女・・・。
仕方なく、彼女を支え部屋へと案内させる。
ハァ・・・俺なにやってんだ?
ほんとなら今ごろ、瞳と幸せな夜を過ごしてるはずだった・・・。。
「岸本さん、部屋の鍵は?」
「これぇ~♪」
「ハァ・・・」
彼女から鍵を受け取り、家のなかへと入った。
玄関で彼女を座らせ、
「じゃ、俺はこれで・・・
「酔い冷ましにコーヒーでも飲んでいって~♪送ってくれたお礼~♪」
「いや、・・・っておい。はぁ・・・」
彼女はそう言うと、さっさと家の奥へと入っていった。
俺、帰りてぇんだよな・・・。
瞳・・・早く、お前を抱き締めたい。。
俺は、コーヒー飲んですぐ帰ろうと決め渋々、家の奥へと足を踏み入れた・・・。
だか、まさかここが悪魔の館だとは俺は知るよしもなかった。