恋するgirl☆☆~②~


そのあと、彼女行きつけのワインバーへ連れられてきた。



やはりこの前と同じく、彼女は酔いつぶれた。



「タクシー呼んだから・・・・


「いや。1人じゃ帰れないっ。」



そう言って、俺の腕に絡みついてくると、タクシーへと引きずり込まれた。


こういう時の女の力って、どうしてかこんなに強いのか・・・。。



結局、彼女を家まで送るはめに・・・ハァ。。


――――・・・


タクシーを降りて、彼女のマンションまで帰ってきたのはいいが、確実に1人で歩いて自分の部屋まで行くことが無理そうな、この女・・・。



仕方なく、彼女を支え部屋へと案内させる。



ハァ・・・俺なにやってんだ?

ほんとなら今ごろ、瞳と幸せな夜を過ごしてるはずだった・・・。。



「岸本さん、部屋の鍵は?」


「これぇ~♪」


「ハァ・・・」



彼女から鍵を受け取り、家のなかへと入った。


玄関で彼女を座らせ、


「じゃ、俺はこれで・・・


「酔い冷ましにコーヒーでも飲んでいって~♪送ってくれたお礼~♪」


「いや、・・・っておい。はぁ・・・」



彼女はそう言うと、さっさと家の奥へと入っていった。


俺、帰りてぇんだよな・・・。

瞳・・・早く、お前を抱き締めたい。。



俺は、コーヒー飲んですぐ帰ろうと決め渋々、家の奥へと足を踏み入れた・・・。



だか、まさかここが悪魔の館だとは俺は知るよしもなかった。




< 85 / 281 >

この作品をシェア

pagetop