心 ―ハジマリノウタ―




それでも、私は確かめたくて、

そのまま手を伸ばして

リヴィアに触れた。


確かめずには居られなかった。


でも、違った。


リヴィアはちゃんとそこにいて、

私が触れても、消えたりしなかった。


リヴィアはその手で私の頭をなでた。


その手は暖かくて、

私は涙が浮かぶのを感じた。




「あたしは生きてるよ。

アンタはちゃんと、

あたしを救ってくれた。

もう、歌わなくていいんだよ。

ユア、ありがとう」




優しくそう言った。


私は、頷いた。


何もいえなかった。


私の歌は届いた。



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