心 ―ハジマリノウタ―
「さ、もう泣くのはやめな!
せっかく心も帰ってきたんだ。
笑ってみせな。
もう、笑えるんだから」
リヴィアは最後に
私の頭を軽く叩くと言った。
笑う…。
胸が高鳴って、浮き立つような感じは、
喜び?
私は、感じるままに表情を変えた。
リヴィアは私に笑いかけた。
「それでいいんだよ。
それが笑うって事。
覚えときなさい!」
私の目から相変わらず涙が零れるけれど、
この涙は、悲しいのではない。
嬉しいのだ。
ああ、本当に私の元へと
心は帰ってきたのだ!
私は、言った。
「リヴィアさん、
おかえりなさい!」
「ただいま、ユア!!」