心 ―ハジマリノウタ―
すると、今度はリヴィアは声を上げて笑った。
そして、私の頭を乱暴に撫でると
言った。
「ま、アンタはそれでいいんだよ、
そのままで!」
意味は分からなかったが、
リヴィアは楽しそうで、
私もつられて、
表情が変化する。
ああ、これが楽しい、という感情。
これが、嬉しい、という感情。
私にも、きちんと感じることができる。
「ねぇ、ユア。
もう一度言うね」
リヴィアが私の顔を眺めて
頷いてから
真剣な表情に戻って言った。
「あたしの弟子になってくれない?」
「はい!」
私は再び、迷うことなく
頷いた。
私は、この日から
リヴィアの弟子になった。