心 ―ハジマリノウタ―




「ユア、アンタは確かに

皆に疑われている。

でも、あたしはそれを

仕方がないとは思わないね」




リヴィアは静かにそう告げた。


私もレイも黙って話の続きを待った。


リヴィアは右目を伏せながら、

眉をひそめて話を続ける。




「それは、誰かが

仕組んだ事だと思ってる。

アンタは嵌められたんだよ」




嵌められた。


それは誰かが

私を陥れようとしている

という事実。


心当たりが無い。


その時、レイが声を上げた。




「戦闘が始まる前、

アジト撤退を決めた時…!

あれは、意図的だって事?」




リヴィアはそっと頷いた。


それは…




「ユア、アンタを嵌めたのは、

ジグだ」




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