♯゜+姫+゜♯
朝
百合はまだ寝ている。
熱もひいていない。
「残念だけど撮影行かせられねぇな。」
俺は百合の額に貼ってある冷えピタをはずし、新しいのに付け替えた。
「んっ……ともくん??」
「百合、おはよう。大丈夫か?今日は撮影休めよ。」
「嫌だ。」
「嫌って、お前熱あるのに行くのかよ。」
「ん??熱??」
あっ、そうか。
知らない間に熱でてるんだもんな…
「百合、服濡れてたけど、どうして。」
百合は黙った。
絶対吐かせるし。
「ゆーり。」
次第に百合の目には涙が溜まってきた。
「百合??」
とうとう百合は泣いてしまった。
「百合、別に俺怒ってないよ。どうしたのかなって心配してるだけだよ。」
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