職場内恋愛
『お母さん、目…真っ赤だったんだよ。
俺がどうしたんですか?
って聞くと
落ち着いて聞いてね?
って言われて…』
そこで、俺の言葉がつまった。
無理だ。
これ以上は…無理
俺はもう、話せない。
『美優、植物人間かもしれないんだって。
もし目が覚めたとしても
何か障害が残るかもしれない
美優のお母さん、医者にそう言われたんだって』
言葉につまった俺の代わりに涼が口を開く。
『で、優作は言われたんだ』
涼は一瞬、俺へ視線を向ける。
でもその視線は京地へと方向を変えた。
『美優と別れてくれ、って』