幼かったあの頃
昼休み。

サッカーをしている男子の元へ今日も私達3人は入れてもらいに行った。

私はいつも以上に乗り気じゃなくて…

ボーッとしてると…

「「危な〜い!!」」

何人かの声が聞こえてきて、何事かと思い顔を上げると…

バシッ

思いっきり顔面にボールが当たりました…。

「痛ぁ〜。」

私は顔を手で覆いその場にしゃがみ込んだ。

「七海〜大丈夫〜?」

里美が駆けつけてくれて

「保健室行こっ!!」

と保健室に連れて行ってくれた。

今まで鼻血を出したことのない私は、今回も鼻血は出なかった。

それでも保健室の先生には、念入りに調べられた。

「大したことなくてよかったね。」

「うん。里美ごめんね。私のせいでサッカーできなくて…」

「大丈夫だって〜!!また明日も晴れるみたいだし♪」

明日もサッカーしなくちゃいけないのかなぁ…と思っていると、目の前には紗枝と淳とたっくんが立っていた。


< 30 / 58 >

この作品をシェア

pagetop