幼かったあの頃
たっくんが箒を入れている時、ふとたっくんの肩に糸屑がついているのに気づいた。

私はその糸屑を取ってあげようと

「たっくん糸屑ついてる〜(笑)」

と近づきながら言った。

もともと一歩も距離がないほどの近さだったのに…

糸屑を取ろうと手を伸ばした時、

「はっ?どこ!?」

たっくんは振り向いた。





その瞬間、時が止まったかのように…





私達は動けなくなってしまった。




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