★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★
先輩がピタッと止まる。
??
「悪い佑月、送ってやるのここまでだ。」
「え、あぁ。全然いいです。わざわざありがとうございました。」
先輩に深々とお礼を言う。
そして家へと歩き出そうとした時、
「佑月。」
「はい?」
不意に呼ばれて、振り返る。
振り返ると、ちょっと照れたような表情で頭をポリポリとかく先輩。
「佑月、1年前も可愛かったけど…
今のお前も…もっと可愛いから。自信持てよ!」
「//////。」
突然そんな事を!それも別れ際に!
てか、可愛いって先輩言った?
まさか~聞き間違いってやつだよね。
「うそじゃねーぞ。お前は笑顔が一番可愛いぞ!…じゃあな!」
か、か、か、可愛いってゆった。
固まった私をそのままに、先輩はくるっと後ろをむくと歩き始めた。
ヒラヒラと片手をあげて振ってくれた。
その背中を見送りながら、過去との自分ともバイバイした。
くるっと家の方を向く。
歩き出す。
もう振り向かない。
振り向くな、えみ!