★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★

~甘い香りとともに…~




「えみチャンっ!!」


「ぇえッ!?た、高原さんΣΣ」



家の前に留まっていた車から、高原さんが降りてきて私へと駆け寄ってきた。



な、な、な、何で高原さんが???



予想だにしてなかったこの状況。



完全にパニックに陥る私…って!



パニクッてる場合じゃないし!!



「ど、どうして…た、高原さんが???」


とりあえず、目の前にたった高原さんを見上げて、聞いてみた。



すると、高原さんはひどく安心したような表情で…



「ハァ…どうしてじゃないよ、泣きながら店を飛び出したりして…」


「あ…」



ちょっと忘れかけてた。



私、泣きながら『すぃーと』を飛び出したんだった。



そのあと先輩と話して、すべて解決したと思いこんでた。



なんてこと…どうしよ。



「ご、ごめんなさい。大丈夫ですっ。」



慌てて謝る私。そんな私に高原さんは…



「すごい心配した。」


「ご、ごめ…………………ッ!?」



言葉が出なくなった。



だって、だって、だって、だって、



「た、高…原…さん??」



今、私…




高原さんに抱きしめられてるぅ~~!!!



気づいた時には、私の顔の前には高原さんの腕があった。




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