★花よりｽｲｰﾂ☆ｽｲｰﾂよりあなた★

頭はまっしろ。でも、きっと顔は真っ赤。



何で？何で？何で？何で？



何で高原さんが私なんかを～～～～？？？


思考回路がショートしている私なんか知りもせず、高原さんは私を抱きしめたまま話し始めた。



「びっくりした。さっきまで笑って俺の新作食べてたえみﾁｬﾝが…泣きそうな顔してたから。」


「････」



なんていったらいいのか分からず、ただ黙って高原さんの言葉に耳を傾ける。



「そしたら、泣きながら店飛び出してくんだもん…正直、どうしょうかと思った。」

「す、すいません。」



とりあえず、迷惑と心配をかけてしまったことを謝る。



でも、高原さんに抱きしめられたままだから…緊張して、うまく喋れない。



高原さんは小さくため息をつく。


高原さんのちょっと、悲しそうな声……



「えみﾁｬﾝの先輩が追いかけてった…君の事を。真っ先に…店を飛び出していった。」



何でだろ…何で高原さんはそんな悲しそうにするんだろ…。