★花よりスイーツ☆スイーツよりあなた★



あ~、頭がボーっとして考えらんない。



だって、高原さんに抱きしめられてるんだも~~~~~ん。



「あ、あ、あの…たか、高原さんっ?」


「ん?」


「ちょっと、離してもらえると…話しやすいんですけど…。」



おずおずと私がそう言うと、高原さんはハッとした様子で離れた。



砂糖のような甘い香りが遠のく。



やばい。今きっと顔赤いのにっっ!



見られちゃうよ!



「鈴達から、聞きました…よね?」


「え、あ~…うん。」



やっぱり…1年前、先輩と何があったか…高原さんに知られちゃった。



どう思ったんだろう。



「ひどい事するよな…、人の気持ちのなんだと思ってんだって感じ。」


「え、」


「えみチャン、つらかったろ…?」


「え、あ…はい…。」



あれ…?


あれれ…?



「えみチャン…」


「あれ、なんか…ごめんなさ…」



高原さんの優しい微笑みが、あまりにも私の胸にずきゅんときて…涙がとめどなく流れてく。



うぅ~~高原さん、優しいよぉ。




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