ヴァンパイアの花嫁 番外編①
「身体の調子も良くなったことだし、そろそろ結婚式の仕度をしないか?」


「け、結婚式?」


(アメリアの言うとおりだ・・・)


「何を驚く?私はティナ以外娶るつもりはない 君がヴァンパイアになり身体の調子も良くなった。待ちに待った結婚式を挙げよう」


「あたし・・・レオンの奥さんになるのは嬉しいけど・・・」


(ティナの気持ちは良くわかる ヴァンパイアになって皇帝妃につくことに不安があるのだろう)


淡いブロンドの髪をゆっくり梳いていたレオンの手が止まる。


「君は何もする必要は無い ただ私の傍にいてくれれば」


「レオン・・・・」


(本当にそれでいいのかな・・・あたしと結婚する事でレオンの立場が悪くならないのかな・・・)


ティナは浮かない顔になった。


「深く考える必要は無い 私には君が必要なのだから」


そう言ってティナの顎に手をかけて唇を重ねた。



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