白い月〜destiny〜
「あれは…優が高校生のときだったわ。穏やかな…そう…ちょうど今日のような暖かい日でね。」

お義母さんはその日を懐かしむような目をして続けた。

「この部屋はとても暖かくて 私は日溜まりの中でついうとうとと眠ってしまったの。午後だったわ。」

私は鼻をすすりながら聞いていた。

「そしたら…何かフワッとした感触で目が覚めたの。学校から帰ってきた優が薄い毛布を掛けてくれていたのよ。」

「優が…。お義母さんに毛布を。」

お義母さんは頷いた。

「そう。いつもは私達を避けるようにしていた優がね。…でも 私はそのまま寝たふりをしていた。」

「…どうしてですか?」
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