白い月〜destiny〜
「夢かもしれないって思ったから。」

「夢…?」

「ええ。私が声を出したら夢から覚めて 優がまたいつもの優に戻る気がしたのよ。もしあの時 怖がらないで優に声をかける事ができたら…私達はもっと早く本当の家族になれたかもしれない。わからないけどね。」

お義母さんはニコッと笑った。

「自分の気持ちを伝えるのは勇気がいることだけど…伝えないで後悔するよりはずっといい…そう思うの。でもこれは優にも言えることかもね。」

「優にも…ですか?」

「優はきっとあなたと同じ気持ちだと思うのよ。言えないだけで。」

「…そうでしょうか?」

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