君だけに夢をもう一度
「でも、ご両親は許してくれたの? 」

「両親には、教員を辞めたことは話さなかったわ。話したら、すぐにお父さんに連れ戻されそうだったから・・・ ・・・ 」

敦子の両親は堅実な人物だった。
父親は医師で、信州でも有名な大きな病院を開業している。

一人娘の敦子は厳しく仕付けられた。
子供の頃、よく習い事をさせられた。
英会話、バレエ、ピアノと、学校から帰ってくると、すぐに習い事の教室に行く生活だった。

子供心に敦子は、無理やり習い事をさせられているため、英会話もバレエも好きにはなれなかった。ただ、ピアノだけは習い続けようと思った出来事があった。


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