君だけに夢をもう一度
敦子が七歳の頃、夏も終わる夜のことだった。
その夜は、両親の帰宅が遅くなるため、敦子は家政婦と二人きりだった。

敦子は、寝つかれずに喉が乾いたため、自分の部屋を出て、キッチンの冷蔵庫で麦茶を取りだして飲んだ。
自分の部屋に戻ろうとすると、リビングからテレビの音が聞こえてきた。

ドアの隙間から覗いて見ると、家政婦がテレビを見ている。

家政婦は40代の女性だった。
よく、両親の帰宅が遅くなると、家政婦は帰宅するまで家にいる。

家政婦は敦子が寝つくと、両親が帰宅するまでは好きなことをやってよかった。
そのため、よくリビングでテレビを見ている。

テレビ番組は『ザ・ベストテン』だった。

< 9 / 76 >

この作品をシェア

pagetop