婆ちゃんの恋物語
巧君が、うちを引っ張って、外に出て来て、隣の農家のおじさんに、どっちに行けば良いかと聞いてたん。
随分、連絡なくて、此方から手紙は、送ってたけど、返事がなかったから、気になってたん。

「この奥の家々は、地震があった時に、何軒か、土砂崩れで、潰れてしもたらしいわ。この道を登って行ったら、ええんやけど、気いつけてな。
まだ、崩れてきよるでな。」

「潰れた家の人は、何処に言ったか知ってはりますか?。」

「助かった人は、小学校に避難してたけど、ボチボチ、戻って、自分の畑にバラック建ててるみたいやなあ。」

巧君が、礼を言うと隣のおじさんは、手を振って送ってくれたん。
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