婆ちゃんの恋物語
井戸並みに、地下深く掘られてたから、うちの家の壕に比べたら、頑丈で安心できたわ。
「旧の正月も済んだのに、なんか、ええ事いっこもないなあ。」
「梅の花の香りも嗅がれへん。嫌な時代や。」
壕の中で、愚痴をこぼす人も増えて、誠さんの反戦思想も、受け入れられ、当たり前のように、誰もが、いつの間にか、
戦争終わる事を願ってたたん。
この年の始めから、毎晩のように、B29が飛来し始め、大空襲の予兆のように続いてたんや。
集積所の全ての、いや、近畿一円の人々は、睡眠不足と栄養不足で、病になる老人や子供が増えてたん。
「また、居眠りしてはる。」
「ほんまや、また、寝てはる。シーっ。」
「シーッ、おやつにどうぞ、。」
うちらのヒソヒソ話に、相打ちするみたいに、コソコソ いつの間にか、入ってきたんやろ、誠さんが、ざら版紙に、白、黄、空色、の珍しい、金平糖と落雁みたいな、菓子を包んで、うちらの机の上に置いてくれたん。
最近、誠さんと巧君と学徒動員で通ってる、毬栗頭の男の子二人は、
集積所の配給が減った為、集積所の材木を食糧や物品と交換してもらう為に、農家や、業者の家を壊れかけのトラックに載せて廻ってた。
そんな事が、軍部に知れたら、どうなるかって事ぐらい、誠さんは、わかってるはずやねんけど、そんなん、気にしてはらへんかったん。
それより、集積所内に暮らす人の事で頭が一杯やったんやろなあ。
「大谷さんが、寝てる間に、食べてしまいや。」
「旧の正月も済んだのに、なんか、ええ事いっこもないなあ。」
「梅の花の香りも嗅がれへん。嫌な時代や。」
壕の中で、愚痴をこぼす人も増えて、誠さんの反戦思想も、受け入れられ、当たり前のように、誰もが、いつの間にか、
戦争終わる事を願ってたたん。
この年の始めから、毎晩のように、B29が飛来し始め、大空襲の予兆のように続いてたんや。
集積所の全ての、いや、近畿一円の人々は、睡眠不足と栄養不足で、病になる老人や子供が増えてたん。
「また、居眠りしてはる。」
「ほんまや、また、寝てはる。シーっ。」
「シーッ、おやつにどうぞ、。」
うちらのヒソヒソ話に、相打ちするみたいに、コソコソ いつの間にか、入ってきたんやろ、誠さんが、ざら版紙に、白、黄、空色、の珍しい、金平糖と落雁みたいな、菓子を包んで、うちらの机の上に置いてくれたん。
最近、誠さんと巧君と学徒動員で通ってる、毬栗頭の男の子二人は、
集積所の配給が減った為、集積所の材木を食糧や物品と交換してもらう為に、農家や、業者の家を壊れかけのトラックに載せて廻ってた。
そんな事が、軍部に知れたら、どうなるかって事ぐらい、誠さんは、わかってるはずやねんけど、そんなん、気にしてはらへんかったん。
それより、集積所内に暮らす人の事で頭が一杯やったんやろなあ。
「大谷さんが、寝てる間に、食べてしまいや。」