婆ちゃんの恋物語
夕飯を巧君の家で、皆一緒に済ませて、隣にの部屋に帰る、うちらを見送りがてら、出て来た、誠さんと巧君の会話は、

二人揃って、はっきり求婚してきはってん。

うちと靖ちゃん、顔見合わせて、赤くなってたん。
二人共、嬉しくて、部屋に戻っても、蟠ってたんが、嘘みたいに、興奮して眠れないのか、ずっと喋ってたんよ。


うつらうつらした時、何時もの、空襲警報に飛び起きて、壕に走ったん。走りながら、巧君の家族と、誠さんに合流してたん。



「今夜は、本格的な空襲ですなあ。」

地響きと爆発の音が、鳴り止まないん。
皆、顔が引きつって来てたん。何時もなら、もう終わるのに、こんな激しい爆音初めてやった。


「こりゃ、材木も焼かれてもたなあ。」

「家もわからんなぁ。」

巧君のお父さんと捕虜兵だと言う、おっちゃんは、ボソボソ話してたん。
たまに、ハングル語が混じって、内容が、半分しかわからなかってん。

巧君と誠さんは、壕の入り口の鉄の蓋を薄く開いて、外の様子を見てた。
ドドドーン、ドドドーン
体が宙に浮いたかと思う程の体感を感じたと同時に、耳の鼓膜が破れてしまったかと思うほどの、爆音やった。

短い悲鳴が、聞こえた後、静まり返ってた。
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