運命のヒト
・・・そして。

俺は、やっと決心した。

今日、神田に別れを告げる。



「優士~!!」

いつも通り、神田が教室にやって来た。

そして、いつも通り下駄箱へ向かう。


でも、今日はいつもと違う。

きっと、こういうんも今日が最後・・・。

俺は、深呼吸して、話し始めた。


「神田、今日・・・
 俺ん家来てほしいんやけど・・・」

俺がそう言うと、神田は少し考え、

「いいよ・・・」

小さな声でそう言った。


俺から誘うなんてそうめったにあることじゃない。

俺の様子が変なことに気付いたのか、神田もいつもと少し様子が違った。


「じゃ、帰り、待ってるな」

「うん・・・」


一緒に帰る約束をした。


これも、きっと今日が最後・・・。


俺は、そのまま教室に戻り、一人で考えていた。


今日、神田に話すことを・・・。


どうやって切り出そうかとか・・・。


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